60本組木(?)





60本組木といっていいのかどうか。木を組むという意味では組木ですけども。

昔、Nova Plexusという造形を拡張した形を考察した時期がありまして、
その一連のなかの過去の表紙39で考えた形(下図)を
過去の表紙45で実際に木で作ってみたことがありました。



しかし、そのときは 単に丸い木の棒を組んだだけでしたので、
当然というかなんというか 支えていなければ崩れてしまいます。
そこで、12個の五角形状の枠となるように輪ゴムで留めて作ったのでした。

今、日付を見てみると 2003/06/12とありますから2年近く前のことですね。

で、その時組んだモノは そのまま私の部屋に放置してあったわけですが、
最近は輪ゴムが劣化して すこしずつ崩れ、崩壊寸前でした。笑

いやね、ほんとは いつかはちゃんと固定できるようにしよう、と思っていたのですよ。
でも、60本か、、、と思うと どうにも面倒くさくて。。
ところが、先日の週末の日曜日、家内が一日 料理をして過ごしたい!というので、
じゃぁ 暇だから 俺は工作して過ごそう!ってわけで(どんな訳だ?)
この工作に取り掛かることとなりました。


設計では、次のようにパーツの一カ所に出っ張りをつけ、それと「反対の位置」に
同じ大きさの穴を開けるつもりでした。(下の図は誇張して表現しています)
この出っ張りと穴をジョイントにして、5角形状の枠を12個つくれるようにして、
60本組木としようというわけです。まず、そのためには 穴を開ける位置を
正確に割り出さなければいけません。理論値を計算するのは大変そうなので、
povrayで実験を繰り返して、丸棒の太さが直径1cmのとき、穴と出っ張りの中心位置
の間隔は10.5cmとしました。



一応、組んだり外したり出来るようにしよう、という計画のもと作っていたのですが
なんだかだんだん面倒くさくなって 結構適当です。出っ張りと穴を 緩すぎず、きつすぎずにするのが
難しい。。結局、かなりきつめのパーツもあったりで、あまり外したり組んだりするのには
向いていません。

また、自分の計算ではジョイントの取りつけ位置の間隔10.5cmということでしたが、
半日作業して、もしもこれで設計がきつすぎてうまくいかなかったら 悲しいな、、、
と思い 間隔を気持ち多めに(1mmくらいですけど)とってしまったら、気持ち緩めに
なってしまいました。自分の計算を信じればよかった。。。笑

以下、作業風景。



次の写真は最後の五本を組む寸前です。




さてさて、出来上がりをご覧あれ。
以下の画像は 交差法で立体視できるようになっています。




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