教員紹介
理科分野を目指すあなたへ

物理学研究室

庭瀬 敬右 教授

粒子線照射下や衝撃圧縮場などの極限環境下での物質の破壊と創製を主な研究のテーマとしています。先端研 究の発展や研究の楽しさを実感し,科学の面白さを児童・生徒に伝えていただければと思います。教育研究では, 創造性,つまづき,教材開発などゼミ生の興味に応じます。資料の収集を自主的に行い,積極的に議論ができれ ば OK!です。

石原 諭 准教授

素粒子物理学および物理教育に関することを,ゼミ生に応じて指導していきます。素粒子物理学では,ニュー トリノ振動,高次元模型などについて,最近の進展まで調査研究して,具体的な課題について解析することを目 指します。物理教育では,学校現場で抱いてきた教育上の課題をふまえてテーマを設定します。教材研究あるい は実践研究をして,教育学会で発表することを目指します。(例:電磁気単元,課題研究)

化学研究室

小和田 善之 教授

大学院の研究のテーマとして,化学に関する基礎的・基本的な知識・技能の習得と,探究的な授業実践力を 身につけることを目的に,特徴ある機能を持つ物質の合成および特性評価や,計算機を用いた物質の性質の理 解の 2 つを掲げています。例えば,pH 指示薬を含む薄いコーテイングを施し,浸す溶液の pH によって色の 変わる薄膜を作製し,その教具としての利用方法を検討しています。また,物質内の電子の状態をコンビュー タを用いてシミュレートし,特徴ある性質が現れる理由について検討も行っています。
Web page: http://www.sci.hyogo-u.ac.jp/ykowada

山口 忠承 教授

有機合成反応を駆使して,光反応性を有する新規フォトクロミック材料を創製し,既存の物質の物性の改善 や,従来の物質に無い新たな性能を付加する研究を行っています。最近の研究例では,新規構造を有するオキ サゾール誘導体の開発や,可視光と紫外光照射に基づく,液体と結晶状態の間の可逆変化に関する研究を行っ ています。また,教材開発の目的で,フォトクロミック反応を利用した紫外線検知材料の開発や,放射線感受性のある色素の開発に関する研究を行っています。

生物学研究室

笠原 恵 教授

生物分野を担当。小・中・高の教科内容に関する基礎的研究および教材開発研究に取り組んでいます。湖沼生態系のキーストーン種であるミジンコのライフサイクルや遺伝的多様性に関する基礎的研究とその教材化,中等教育課程の遺伝分野および分子生物学分野の教材開発を行なっています。小・中・高の現職教員の先生方には、教育現場での経験を生かして、興味ある教科内容について調査分析を行い、改善点を見出し、教育実践で検証するスタイルをとっています。ストレートの方は、将来の教職校種に対応した教科内容について深く学び、教材の検討などを理論に基づいて行っています。また、教材生物の飼育栽培等の技術についても身につけてもらいたいと考えています。

山本 将也 助教

植物の分子系統地理学や送粉生態学を基盤とした進化多様性に関する研究,絶滅危惧種の保全に関する研究が専門です。野外調査と集団遺伝(マイクロサテライト等)解析を主軸に研究を展開しています。現在進行中のテーマとしては,「京都御所固有植物カワセミソウの進化的起源の解明」,「ユキワリソウ複合種の系統地理学的解析」,「コバナ型フデリンドウの平行進化仮説の検証」などがあります。動くことの出来ない生物である植物の不思議について,熱意を持って研究に臨んでくれる方をお待ちしております。

地学研究室

竹村 静夫 准教授

高校での履修率が低いためか,地学が得意だという人はあまりいません.しかし小・中学校の理科では,地質,気象,天文などの「地球領域」は全体の4分の1以上を占めています.また,地学基礎を開講している高校も増えつつあります.自信をもって指導ができるように,大学院では地学の内容の学び直しをお願いいたします. 私の専攻は地質学で,専門分野では東アジア東縁部の中・古生代のテクトニクスを研究しています.大学院の教育では主に地層や岩石の野外調査と,それを教育に活用する研究をサポートしてきました.フィールドは教材の宝庫です.大学院在学中に野外観察の基本をマスターし,学校教育の場で役立てて頂ければと思います.