立方体のパズル





過去の表紙138 で述べたパズルは パズルとしては失敗作と言わざるを得ません。
だって 触っていても面白くないのですから。笑

しかし、今回の方向で、もう少しまともなパズルが出来ないか?と考えてみました。

前回のピースは ややこしい形をしていますが、
抽象化して考えれば、すべてL型トロミノ(立方体を3つL字型にくっつけた形)で、
ただし、各ピースごとに 立方体の対角線をひとつ、向きを込めて指定されていて、
向きがそろうように3x3x3の立方体を組め、というものでした。

そこで、向きは指定せずに 対角線をひとつ指定するということにしたらどうでしょう?
そして その抽象的、数理的問題をわかりやすい形で 物体化、パズル化してみたら、、

ということで 考えたのが今回のデザインです。
もうとにかく分かりやすく デザインしてみました。ずばり、ピースはこれ。

ピースaピースbピースb’

まんまですね。ひとつの対角線方向に ずばっと穴が空いています。
立方体の対角線は4つありますが、L型トロミノに対角線方向を指定する
やり方は 合同変換で重なるものを同一とすると、3種類しかありません。

つまり、これらを組み合わせて すべての穴がそろうように、立方体を
つくれ、ということになります。完成形は 以下の通り。



あとはピースの数をどうするか?ですが、実は 今回のピースは数理的には
対角線の向きを指定しないようにしただけですので、
前回の過去の表紙138で「4種類のピースをいくつずつ使うと解がいくつあるか?」
というデータを紹介しましたが、あの結果で ピースCとDを同一視したことと同じです。

前回のBが今回のbに、 Aがb'に、C,Dが今回のaに対応します。

前回の表を再掲しましょう。

ABCD解数
00632解
00362解
05224解
50224解
04419解
04149解
15309解
15039解
40149解
40419解
51039解
51309解
360012解
630012解
022514解
025214解
ABCD解数
202514解
205214解
243020解
240320解
423020解
420320解
115224解
112524解
033326解
303326解
014430解
104430解
330330解
333030解
131438解
134138解
ABCD解数
311438解
314138解
251140解
521140解
224160解
221460解
142264解
412264解
341168解
431168解
1233152解
2133152解
2322196解
3222196解



ということは 前回採用したBが5個、CとDが2個ずつというは
今回の bが5個、aが4個に対応します。

ところが、何と驚くべきことに、Bが5個、CとDが合わせて4個という解は
CとDが2個ずつの場合しか解がなく、

ということは

aが4個、bが5個という組み合わせでは、やはり4解しか存在しない
ということなのです。これって 猛烈に難しいパズルなのではないでしょうか?

つくってないし、遊んでみたこともないから 難しさや面白さは
まだ分からないのですが。。。






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