アメリカに来るために...


 もともとは、アメリカに渡航するためにいろいろと手続きもあり、生活習慣も違い、慣れない土地でいろいろと苦労したことを書くつもりだったのですが、どうも他の人の話を聞いていると、私たちは非常に幸運で、あまり苦労していないことがわかってきました。そこで、「苦労話」というよりは「いかにラッキーだったか」という話にしたいと思います。
6月29日更新




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日本で手続きしておかないといけないこと

 日本を出国する前に手続きしておかないといけないこと、しておいた方がよいことが幾つかあります。



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ビザの手続き

 さて、まずビザの手続きですが、私の場合は旅行屋さんに頼んでしまったので、細かいことはよくわかりません。:) ただ、手続きには結構暇がかかる場合があるので、早くに始める方がよいようです。私の場合は4月くらいから手続きを始めたように思います。通常は、本人はJ−1家族はJ−2というタイプのビザになると思います。まず、渡航先の大学に打診して、ビザの書類を作成して送って貰う必要があります。この時に、家族の氏名・生年月日などの情報も必要になります。最近は、どこの大学の誰にでもe-mailアドレスがありますので、こういう交渉は非常に楽になったと思います。私もe-mailで担当の人と直接やりとりができましたので、昔に比べれば非常に迅速に書類を作ってもらえました。また私の場合、J−2の申請をしたとき銀行の預金残高証明のようなものが必要で、旅行屋さんが大体いくら必要と最初に教えてくれなかったので、2度手間になった覚えがあります。大体1家族1年で$40,000くらいがめどのようです。あと、J−1の本人とJ−2の家族が一緒に入国するのか、別々に入国するのかでビザの書類の記入項目が変わってきますので、受け入れ大学に打診するときにきちんと確認しておく必要があります。私の場合、これが理由で2度書類を送って貰いました。

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引越

 引越のやり方は人によっていろいろです。もちろん住む場所にもよるのですが、わが家の場合はFurnishedの大学の寮を、Prof. Ellisにお願いして取っておいて貰ったので、大きな家具などもなく、衣類や食器類が主でしたので黒猫ヤマトの船便の最小サイズに収まってしまいました。費用は約16万円でした。費用だけから言うと、郵便小包にしてすべてを送ってしまうのが安上がりのようです。また、わが家は私が9月に来て、家族は10月に入ってからこちらに来ましたので、荷物は自分の家宛に送りましたが、そうでない場合は研究室宛に荷物を遅らさせて貰うことになると思います。家具つきで引っ越しするとなると、こちらからで大体100〜110万位になるようです。家具類はこちらの方が安いのでわざわざ日本から送ることもないと思います。

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JALファミリーサービス

 別に宣伝をする積もりではないのですが、日本航空のクレジットカードを作ると、JALファミリーサービスというのに加入することができるようになります。一部、アメリカでの生活ガイドブックにも紹介されていたりしますが、わが家はこれに大変お世話になっています。詳しいことは、近々書き足す予定です。

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税関を通る・その後

 私の場合はこれもなんら問題なく、ほとんど何もなしに通ってしまいましたので、特に書くことはないのですが...
 日本の出国手続きは簡単です。、アメリカの入国手続きも、まず問題ないはずですが、ビザの書類に不具合があったりするとその場で書類に書き足さないといけなかったりしますので、注意が必要です。日付やサインなど、自分で記入しないといけない部分に忘れずに記入しておくことが大事です。あと、ひっかかるとすると税関でしょう。が、人によってはいろいろとあるようです。
 まず、長期滞在であるという理由で、荷物をほとんどすべて広げさせられる場合があるようです。これは、地方によっても異なるようです。たぶん、シカゴのオヘア空港はあまりに大きすぎて1日の発着便数もめちゃくちゃ多いですので、いちいちチェックしていられないようです。あと、人相の悪い人は引っかかる恐れが高いという話もありますが...美人も危ないかもしれない^_^;...

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大学でまず初めにすることは?

 教授に挨拶、というのは無しです。^_^ あくまで事務手続きということです。  このあたりから、私の場合は情報過剰気味のため逆に見落としが結構ありました。まず、ビザを有効にするためにInternational Student Officeに出向きます。ここで、事務の偉いさん?のサインを貰うことでビザの期限が有効になります。実は私はこの事務所に諸々の手続きの最後にいきました。^_^ ビザの期限の延長もこの事務でやってくれます。
 次に、Human Resourceの事務に出かけます。が、その前にソーシャルセキュリティーナンバーを取っておく方がよいと思います。(別項参照)要するに人事係で大学の職員としての登録をするわけです。ノースウェスタン大学(NWU)の場合、この手の情報はすべてコンピューター上で管理されていますので、この手続きをしないと身分証明書も発行してもらえませんし、大学のコンピューター屋さんで安いソフトを買うこともできません。^_^; 私は、最後から2番目にここにいきました。
 NWUの場合、身分証明のカード(Wild Card)は専門の事務があり、そこで即日写真入りのカードを作ってもらえます。このカードには、現金をプールすることもでき、自動販売機やコピー機で利用することができます。このカードを作るためには、上記のHuman Resourceの手続きが必要だったのですが、私の場合は、その手続きをする前にカードを作りにいきましたので、即日では作ってもらえず、1週間ほどしてから郵送で受け取りました。
 後、健康保険の手続きも必要ですが、日本でAIUのような保険に入っていれば必要ありません。
 と言った具合で、読んでいただけばおわかりのように、私は完全に逆の順番で手続きをしたことになります。:-)

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教授にお土産は?

 こちらでは、「手土産」という習慣はありませんので、本来はいわゆる土産は必要ないと思います。が、特にお世話になった場合などお礼の意味でプレゼントをすると言うことはありますので、日本らしいものを用意しておくのがよいかもしれません。また、教授が日本慣れしていると、もしかすると手土産の習慣を知っているかもしれませんので、このあたりは人による、というしかないと思います。私の場合には、私が到着してから2週間ほどしてProf. Ellisが帰ってきたということもあって、そのときには特に何も持っていきませんでした。
 日本的な物と言うことで、うちで用意したのは扇子、写真立て、コースター、風鈴などです。いずれも日本の浮世絵など、いかにも、といった感じの物です。また、日本の切手を集めた本なども持ってきました。また、こちらに来て世話になるgraduate studentの人が甘い物が好きだという情報を得ていたので、クッキーなどのお菓子類も用意していました。いずれもお世話になった人にお礼の意味で渡しています。あまれば最後に配って帰ればよいので、荷物にならなければ多い目に用意しておいても良いかもしれません。

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日本から持ってきた方がよい物

 日本で売っているほとんどの物は、アメリカに来てからでも手にはいる可能性が高いです。少なくともシカゴ近郊では何でも手に入ります。たぶん、ニューヨーク・ロサンジェルス・サンフランシスコといった大都会の周辺であれば状況は同じだと思います。日本食品店も大体あると思いますし、”つれづれ”の所で書いたように、ヤオハンなどがあれば全く日本のスーパーと同じですので、困ることは少ないと思います。お茶などは日本から持ってきた方がおいしいと思いますが、特にこだわらなければ問題ありません。
 ただ、持ってきた方が都合がよい物は幾つかあります。


 またそのほかに、小さいお子さんをお連れの方は、子供用の本やビデオなどがたくさんある方が重宝します。「お母さんと一緒」や小さい子どもに人気のあるアニメ(ドラヱモンなど)のビデオは基本的にはこちらでは手に入りにくいですし、子どもは飽きないのですが、親が飽きてしまいます。ただ、うちの子に、こちらの子供向け番組("Sesami Street"や"Burney and the Frends")をよく見せていますが、いまではBig BirdやBurney、Mickey Mouseを非常に気に入っていますので、無くてもたぶん大丈夫です。また、うちの近所の場合は、ですが、日本食品店に貸しビデオがあり、大抵の番組を借りることができます。本なども高くて良ければ手に入れることができると思います。シカゴの近郊のヤオハンには紀伊国屋書店がありましたので全く困りませんでした。ニューヨークにもロックフェラーセンタービル近くに紀伊国屋がありました。あと、子どもを学校に入れる場合は予防接種証明書というのが必要になるようです。
 炊飯器など持ってきた方がよいように思いますが、たいてい手に入ります。特に日本食品店があれば、10年くらい昔に普通だった本当に炊くだけの「炊飯器」からマイコン炊飯器まで手に入ります。価格は日本の物よりも高めですが、大電力用の変圧器ではマイコン炊飯器はちゃんと動きません。(少なくともうちの場合はそうでした。)ですから、本当に炊飯するだけの炊飯器と変圧器を持ってくるか、マイコン型ならこちらで購入することになります。

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ソーシャルセキュリティーナンバー

 日本では馴染みがないですが、こちらで生活をする上で身分証明のような番号が必要になります。それがソーシャルセキュリティナンバーになります。本来この番号は、税金の納付と年金の受け取りのための番号ですが、車の免許を取ったり、大学のHuman Resourceに登録したりするために必要になります。交付して貰うためには、Social Security Officeに出向いて必要事項をformに記入した後に窓口に提出するだけです。この時に、パスポート、J1などのビザのフォームなどを持参する必要があります。「何のためにナンバーが必要か」と聞かれたらすかさず「車の免許を取得するためだ」と答えましょう。^_^ 車の免許は身分証明書として必要なものですからこれで充分です。後は1週間から10日程待てばカードが郵送されてきます。
 このOfficeには3度行きましたが、いつ行っても混んでいました。入り口にある番号札を取って、待っている人がいつも20人くらいいました。一人一人の所要時間も長いですので、2〜3時間は覚悟しておかないといけないのではないかと思います。エバンストンの場合はこのOfficeはWalgreenというスーパーのならびの小さな事務所のような所でした。ちょっと探し出すのは難しいので、大学の研究室の人に尋ねるのがよいと思います。(他の町でどんなだかはよくわかりません。)

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銀行口座とチェック

 アメリカで生活するためには、銀行口座が必要です。個人小切手(チェック)で支払うものが結構あるからです。講座を開くのは私の場合、非常に簡単でした。パスポートやビザなどの書類と現金(私はトラベラーズチェックを使いました)を用意していって、即日講座を開いて貰いました。銀行のVISAカード(クレジットではない)も写真入りの物を無料で作ってくれました。チェックブックとカードは後から郵送されてきました。ソーシャルセキュリティナンバーも必要ありませんでした。ただ、人に聞くところでは手続きに時間がかかることもあるようです。変な話ですが、シカゴには東京銀行と大和銀行の支店があったので、日本の家の近所にあった大和銀行で口座を作ってやると便利なのではないかと考えたこともあったのですが、結果的に大和銀行は、われわれがこちらにいる間に無くなってしまいましたので、作らなくて正解でした。^_^;

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車の購入と登録?

 車の購入方法はいろいろあります。新車の場合はディーラーで買うしかありませんが、中古の場合、大学の掲示板に売りに出ている物を個人的に売り買いする、新聞広告に出ている「売ります」の車を個人的に購入する、ディーラーで買う、などの方法があります。ちなみに、ディーラーで買う場合でも国際免許があれば充分です。後述のように、車を買ってから免許を取りに行くのが最も簡単です。
 アメリカでは中古車の売り買いを個人的にするのは普通です。ですから大学やマンションの掲示板によく「**年 車種** $***で売ります。**完備...」といった張り紙をよく見かけます。この方法だと、良い車を安くで手に入れられる可能性が高いです。
 次に新聞ですが、シカゴトリビューンの場合、土・日曜日の新聞には、日本の朝刊くらいの厚みの「車」の冊子があり、目が回りそうになるくらいたくさんの”売ります”車が載っています。この中から良さそうなのを見繕って電話をかけ、気に入った物を買うことになります。
 上記のいずれの場合にも、ある程度車のことを知っていないといけません。というのは、後でトラブルがあっても、それは買う側の責任ということになるからです。(致命的な物の場合はどうか知りませんが。)アメリカでは衣類なども安いのですが、スーパーで買うときによく見ないと縫い目がほつれていたり、色ムラがあったりと言うことがしょっちゅうあります。結局買い手の見る目が要求される、ということでしょうか。
 私は安直に「ディーラーで中古を買う」を選んでしまいました。というのも、家族4人が乗れてかつ荷物をたくさん運べるようにワゴンかミニバンが欲しかったのですが、ワゴンは新聞覧にあまり出ていなかったからです。あと、ここについた当初、さすがに個人的に交渉して車を買うのに自信がなかったというのもあります。車はみれると思うのですが、交渉力がちょっと...
 新車を買っても帰るときに高値で売れますので、損なことはありません。ドイツ車も安いですし、ベンツやBMWというのも考えたのですが、故障したときに修理代が高いのは日本と同じ様なのと、ドイツ車は結構故障が多いという話も聞きますので、結局日本車にしてしまいました。それでもここでは”外車”ですが。
 他にもアメリカではリースが盛んです。車の広告でも、半分くらいはリースの値段を載せています。ただ、1年リースというのは少なくて、2年以上4年未満が普通です。イリノイでは、4年以内の中古車であればリースも可能なので、1年リースも可能なようですが、残念ながら私の場合条件に合う車が見つかりませんでした。このシステムは非常に良いように思うのですが、なぜ日本ではあまりはやらないのでしょうか。
 あと、車の保険に入らないといけません。ディーラーで購入した場合は、ディーラーで保険にはいることができます。私の場合は、前述のJALカードのサービスのひとつにある、AGISというところで保険に入りました。案内には金額が多少優遇されるとあったのですが、実際にはどうかよくわかりません。ただ、保険というのは何ともわかりにくい物ですが、保険の交渉を日本語でできたので、細かい話ができて大変助かりました。このAGISは、他にも長距離電話などの取り扱いもやっているようです。
 さらに、日本のJAFにあたるAAA(トリプルA)などに加入しておくことをおすすめします。といっても、まだトラブルでお世話になったことはありませんが。別にトラブルが無くても、旅行計画を立てるとその経路の地図を送ってくれたり、ホテルを予約してくれたり、トラベラーズチェックの販売などメリットはたくさんあります。AAAの場合、大学で申し込むと料金が割引になります。(少なくともノースウェスタンでは)

P.S.車の価格については、”つれづれ”の方をご参照ください。

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車の免許の取り方

 車の免許は「極めて簡単」に「非常に安く」取れます。ただし、日本で免許を持っていればの話で、全く免許がない場合には少し事情が異なりますので後述します。 日本で免許を持っている場合には、必ず「国際免許証」を取得しておきます。これがないと、車の購入ができないので、免許を取りにいくのが面倒になります。
 前提として、(1)ソーシャルセキュリティカードを取得している、(2)国際免許をもっている、(3)車を既に購入している、(4)しばらく運転をして右側通行に慣れている、とします。
 まず、Motor Vehicle Bureauに自分の車で出かけます。研究室の学生さんなどに聞いて場所を確認しておくのがよいと思います。そこで、道路規則(Rules of The Road)の本を貰います。私の場合はこちらに来る前に、知人からいただいたものがあったので、もらいにいく必要がありませんでした。この本をよく読んで交通ルールを勉強しないといけません。日本のものと非常によく似てはいますが、「右側通行」「Yield Sign(徐行、に近い)」「赤信号でも右折可」「一方通行同士では赤信号でも左折可」「シートベルト・チャイルドシートの義務」「踏切では一旦停止不要」「スクールバスのストップサインは対向車も停車」「ワイパー使用時にはヘッドライト点灯」などなど極端に違うことがいろいろとあります。州によっても法律が違いますし、道路標識なども日本とはかなり違うものがありますので、しっかり勉強しておかないといけません。(かく言う私は一夜漬けでした。^_^)踏切で一旦停止して実地試験に落ちたという先生の話を聞いたことがあります。^_^; 注意注意。
 勉強が終われば試験場に出向いて試験を受けます。試験場には必ず自分の車で出向きます。なぜなら、試験には自分の持参した車を使うからです。この時には、ソーシャルセキュリティカード、パスポート、現住所を証明するもの、手数料$10が必要です。現住所を証明するものは、銀行やCivic Centerからの通知の入っていた封筒、パーソナルチェックなどが利用できます。窓口でデ−タを入力した後、お金を支払い、まず視力検査をします。私が行ったところでは、日本と違って、のぞき込むようなタイプの機械で、Line **を読め、といわれるのでそのラインの文字・数字を左から順に読んでおしまいでした。(眼鏡はかけたまま)さらに、こめかみのあたりにランプがあり、右、左、両方のランプが点灯するので、どのランプが点灯しているのかを答えます。
 視力検査をパスすれば、次は筆記試験です。問題は全部で20問、さらに標識の問題が15問(だったと思う)あり、80点だったか、70点だったか以上あれば合格になります。(採点は目の前でやりますので、点数がわかります。私はたぶん満点だったので、「どこかで勉強したのか?」と聞かれました。)問題はそう頻繁には変わらないし、全部で40問のうちの20問を試験官が選ぶという形式なので、最低でも三回受ければ同じ問題にあたることになります。また、基本的に問題は三択なので日本の試験と同じで簡単です。恐れるほどのものではありません。標識のほうも、15の標識に対して18の説明の中から適切なものを選ぶと行った簡単なものです。ただし、日本とは異なるところも多いので、油断は禁物です。私の試験問題の中には「凍結したカーブで車の後部が外側に流れ始めた。どのように対処するのが適切か。」とか、「高速道路でタイヤがバースとした。どのように対処するか。」といったような問題も出ていました。(このあたりは勉強していなかったので、経験に基づいて答えたのですが...)さらに、「夜間の場合、17歳以下の人は必ず18歳以上の免許保有者が同乗しないと運転できない。本当か?」といった問題もありました。筆記試験は、最初の$10で4回までは受け直しができます。また、英和辞書の持ち込みも可能です。この場合には最初に辞書を使いたいと申し出て、検査をして貰ってから使います。(とはいってもぺらぺらとめくってカンペや標識の絵などが無いかどうかを調べていただけのようでした。)また、制限時間はありませんので、好きなだけ考えて書くことができます。
 筆記試験をパスすれば、次は実地試験です。筆記試験をパスしていれば、実地試験は何度でもトライできるようです。もちろん、たいていの人は一発で取ってしまいますが。実地試験の順番待ちをしているとそのうちに名前を呼ばれますので、その試験官の指示通りの場所に自分の車を移動させ、駐車して待っておきます。そのうちに、各車に試験官がやってきて、まず指示器、ブレーキランプの点検をしてから試験に出かけます。(これは、車の外で試験官が右とか左とかを手で合図するのでその通りに指示器を出し、試験官が後ろに回って合図をしたらブレーキを踏むだけです。)後は指示通り、右左折して適当に走るだけですが、注意しないといけないのは、車線変更する場合には必ず後ろを振り返る必要があることです。あとは、駐車、Tターンなどがありますが、日本のように縦列駐車や車庫入れはありませんのでなんら問題はありません。面白いのは、坂道で駐車する場合、上り坂ならハンドルを左に、下り坂ならハンドルを右に切って止めないといけないのですが、試験場周辺・半径数十マイルには坂道らしい坂道がないので、駐車した段階で、口頭で質問があることです。Upならleft、downならrightと答えてやるだけなのですが、なんとも間抜けな感じです。ちなみに、左右にハンドルを切って止める理由は、もしサイドブレーキが効かなくなって車が動き出しても、歩道に前輪があたって走っていかないようにするためです。あとはもとの駐車場まで戻っておしまいです。何も問題がなければ、オフィスの中の交付待ちのスペースで待っていれば、名前を呼ばれますので、住所、氏名その他を確認後、写真を撮って免許ができあがるのを待ち、再度名前を呼ばれれば受け取っておしまいです。この時、日本と違うところは、こちらでは免許証の写真を撮るときにいきなり”ニコッ”となんともいえない笑顔をする人が大半だというところです。日本ではあまり見られない光景だと思います。
 さて、前提条件として4つをあげましたが、(2)と(3)は必ずしも必要と言うわけではありません。自前の車はなくてもレンタカーでも免許は取れます。また、国際免許が無くても手続きは同じです。ただしこの場合には免許を持っているだれかに車を借りて、かつついていって貰う必要があります。(そうでないと無免許運転になってしまいますので。)もし、日本で免許を取ったことが無くても、こちらで知り合いがいれば免許を取ることは可能です。(少なくとも、こちらで免許を取って帰った先生を3人は知っています。)ただしこの場合には、免許を持っている人に助手席に乗って貰って路上で練習し、運転に慣れておく必要があります。(ここでは、同乗者があれば、無免許でも路上練習ができます。)もちろん、自動車学校もありますので、そこで練習してから試験を受けることもできます。

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日本語のメールをやりとりするには

 まず、「日本語システムの動いているパソコン」が必要です。OSだけ持ってきて安いPCを買い、インストールするという手もありますが、手間を考えるとノートパソコンを日本から持ってくるのが簡単でよいと思います。うちは結局私と家内の二人分、2台のノートパソコンを日本から運んできて、こちらで1台買い足しました。
 大学の設備がどうなっているかが問題なのですが、通常は日本語が使えるワークステーションなどアメリカにはまずありませんので、自分で用意しないと日本語のメールは使えません。
 私の場合は寮の部屋までEthernetのコネクターが来ていましたので、単純にEtherのインターフェースカードを用意して、接続し、TCP/IPの設定をするだけで使えるようになりました。これは非常にラッキーでした。ちょうど、日本の大学の端末を使うのと同じ環境を自宅に用意することができたわけですから。利用料金も無料ですし、回線は電話に比べて格段に速いですし、文句無しです。しかし、一般的にはそうはいかないと思います。まず、大学と接続するのに電話回線を使うのが普通だと思います。この場合、モデムの設定などが問題になりますので日本にいる間にいろいろとテストしておくのがよいと思います。電話のレベルもアメリカと日本では違っていますので、注意が必要です。(アメリカの方が信号レベルが高い)また、電話接続用のアカウントを新たに貰わないといけません。
 後日本語メールを使う手としては、Niftyserveなどの商用ネットを使う手があります。Niftyの場合、Compuserveと提携していますから、アメリカにもアクセスポイントが結構あります。ただ、アメリカ地元のCompuserveやAmericaOnlineに比べると格段に料金が高くなります。地元の連中は月$8が基本料金で5時間まで追加無しとか、通常の利用は追加料金無し、それ以降も時間$2とかになっていますが、Niftyserveのアメリカからのアクセスは分$0.7位だったと思います。(正確な額がわかり次第更新します)メールを見るくらいなら月々それほど高くはならないとは思いますが、電話料金もかかりますし、今一つといったところでしょうか。後は、インターネット・プロバイダーと契約して、ダイヤルアップPPPでつないでやる手もあります。こちらの方が料金的には安く、月固定料金$20で使い放題というところが多いようです。日本のパソコン通信もインターネット経由でできますし。
 いずれにしても、日本で経験を積んでおくことが重要だと思います。私の場合は大学の電話回線があまり品質が良くなかったので対外接続するのにかなり苦労した口です。自宅からは比較的簡単につなげたのですが。その為、インターネット経由でNiftyserveへの接続を試したりしていました。また、日本にいるときに既にCompuserveやAmericaOnlineにも加入していましたので、太平洋を越えて接続する方法をいろいろと試していたことも、多少ためになりました。さすがにeWorldは加入が難しかったので、こちらに来てから加入したのですが、残念ながら3月いっぱいで終わってしまいました。;_;
#なんだか話題がそれてしまった.....

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電話の取り付け

 実は、やり方を知りません。なぜなら部屋に入ったときに既に電話はつながっていたからです。なんてラッキー。
 と、これでは何の役にも立ちませんから、本で見た情報を少し。


 となっています。あと、長距離電話会社をどこにするかというのも聞かれるかもしれません。AT&TやMCI、SPRINTなどがあります。
 うちの場合は、基本的に電話は大学の内線電話と同じで、学内なら5桁回せばかけることができます。そのため、学外に電話するには”9”発振になります。さらに、800番以外の番号にかけるためには、Personal Security Code(PSC)と呼ばれる番号を、電話番号の後に付けることになります。これは、うちの電話の番号に対して課金するので、他人がかけれないようにするためのようです。結局、

学内:市内局番の下一桁+4桁
学外近距離:"9"+(市内局番)+(4桁)+(PSC)
学外遠距離:"9"+"1"+(市外局番)+(市内局番)+(4桁)+(PSC)
国際電話:"9"+"011"+(国別コード)+(0無し市外局番)+(市内局番)+(4桁)+"#"+(PSC)

となんと日本への国際電話では、21回もプッシュしないといけません。はぁ〜(溜息)また、大学がAT?と一括契約しているので、遠距離電話会社を自分では選択できないというデメリットもあります。

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公衆電話のかけ方

 公衆電話のかけ方は、日本とはかなり違います。日本では、まず10円玉を放り込みますが、こちらでは受話器を取ってはじめに番号をたたくと料金を知らせてくるので、その分の硬貨を入れると向こうにつながります。同一市外局番内であれば、35セントいれればことが足りますが、そうでない場合はまずダイヤルすることになります。また、市外に電話をする場合には、まず”1”を押してから、市外局番、市内局番の順にダイヤルしてやります。電話の取り付けの所でも書きましたが、幸いなことに私の場合は、部屋に既に電話がとりつけられていたので、公衆電話を使うことがほとんどありませんでした。が、子どもが生まれる日に使うはめになり、使い方がわからずひどい目に遭いました。

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イリノイに住むならシカゴのしおり

 もし、シカゴに住むことになられたのなら、是非「シカゴのしおり」という名の冊子を手に入れてください。この本は、シカゴ日本商工会議所が発行しているもので、シカゴ・イリノイ州の細かな情報がいろいろと載っています。例えば、シカゴの歴史や地域の特色、政治などからビザの取得・総領事館の案内・ソーシャルセキュリティ・銀行などの生活の準備から、交通網、住宅の選び方、教育・学校、医療・病院、保険、スーパーや日本食料品店などのショッピング、レストラン、はては旅行・観光の案内や演劇・スポーツまで事細かに説明があります。ほぼ5年ごとに改訂されており、96年4月に新しい版が発行されました。現在の価格は$35です。問い合わせ先は、

シカゴ日本商工会議所
Japanese Chamber of Commerce & Industry of Chicago
401 N. Michigan Ave., Suite 3145
Chicago, IL 60611 USA

Tel (312)332-6199 Fax (312)822-9773

です。ここ宛に、$35のチェックを送るだけで郵送してくれます。

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