Mklinuxのインストール



以下に、Mklinuxのインストールについて簡単に説明します。 この文章自体は、かなり以前に書いたものですので、情報が少々古くなっている点もありますが、ご了承ください。




 マック上で動かす場合は、MacOSではなく、MkLinuxを走らせます。本当は、MacOS上
でAppleScriptなどでシェルをすべて書き換えて作るのが良いようにも思うのですが、こ
と計算に関してだけ言えば、MacOSはよけいなことをしすぎることもあって、計算
の速度が遅くなる恐れがありますので、UNIXを走らせてやる方が速いようです。
(実際、MacOS上のフォートランでDV−Xαを走らせたこともあり、結構速いの
ですが、UNIX上に比べると遅かったと思います。)

 そこで、まずMkLinuxDR2.1を手に入れる必要があります。ネットワーク
上では、宮崎大学や北大のftpサイトにありますので、getしていただくという手
もあるのですが、大学−大学間は非常に回線が速いのですが、大学−一般の回線間はか
なり遅いのであまりおすすめできません。また、アメリカのアップルのサイトからとっ
てくる場合もかなり遅いと思います。(インストール用のファイルは90MBほどあり
ます。)

ftpサイトは、

ftp://ftp.cc.miyazaki-u.ac.jp/pub1/Mac-UNIX/MkLinux/
ftp://ftp.biol.tsukuba.ac.jp/pub/Linux/
ftp://ftp.pu-toyama.ac.jp/pub/Linux/power-Mac/
ftp://ftp.iij.ad.jp/pub/linux/mklinux/
ftp://ftp.mklinux.apple.com/pub/
ftp://ftp.redhat.com/mirrors/mklinux.apple.com/
ftp://ftp.zit.th-darmstadt.de/pub/Macintosh/Mac-Linux/
ftp://ftp.maceast.com/pub/mac/MkLinux/

などがあります。

 また最も簡単な手は、CD−ROMを手に入れる方法だと思います。Prime Time
Freewareという店?がweb上で注文を受け付けています。

http://www.ptf.com/

また、ぷらっとホームという店でも扱っているようです。

 MkLinuxのインストールについては、以下のホームページに詳しい説明や関連
のリンクがありますので、そちらを参考にしていただくのがよいと思います。

http://www.y-min.or.jp/~nob/MkLinux.html

 また、少し古い雑誌ですが、以下のものにも記事があります。

UNIX user 1996年10月号
TheBASIC 1997年2月号

 必要なものは、MkLinuxのための(専用の)外づけハードディスク、メモリー
といったところです。ハードディスクはlinuxを動かすだけで500MBほどが推
奨ですので、計算を行うことを考えると2GB程度あった方がよいのではないかと思い
ます。特に、現在のバージョンでは外づけHDDしか認識しないので、かならず外付け
のものを用意しないといけません。また、ハードディスクのパーティションをA/UX
(昔からあるマッキントッシュ用UNIX)用にとらないといけませんので、アップル
純正のHDDであればApple HD setupなどのユーティリティ、サードパーティー製のH
DDであればA/UX用のパーティションの取れるフォーマッター(Hard Disk
Toolkit, Silverlining 等)が必要になります。

 詳しいことは上記ホームページを参考にしていただけばよいと思いますが、パーティ
ションとしては、

/ Root_file_System 100MB〜200MB
/swap Swap 64MB〜128MB
/usr User_file_System 残り全部

といった3つを用意します。インストーラーを動かすと、どのドライブか、またどのパ
ーティションをroot、swap、usrの領域として使用するか聞いてきますので
、指示通りに答えていきます。後はインストーラーが勝手にファイルを展開していきま
すので、30分ほど待ちます。

 インストール終了後、コントロールパネルのMkLinuxを開いて、起動OSをM
kLinuxに変更し、リスタートするとMkLinuxが立ち上がります。まずro
otでログインして、ネットワークにつながっている場合は設定を行い、adduser等のコ
マンドで、計算用のIDを作ります。(dvxaなど)後は、ワークステーション用のファ
イルをすべて展開してやること、起動時のシェルをc-shellに変更するためにchshコマン
ドで/bin/tcshを指定してやること、などが必要になります。tcshはディフォルトでは入
っていない恐れもありますが、CD-ROMには入っているはずですので、後からインストー
ルできます。また、gccなどは元々はいっているのですが、フォートランはありませんの
で、ftpでg77を落としてきて、f77などに名前を変える、あるいはコピーして使いま
す。

--------------------------g77に関するMLの記事
==== Software for MkLinux on PowerMac ====
http://ftp.sunet.se/pub/os/Linux/mklinux/mkarchive/info/index.html

http://ftp.sunet.se/pub/os/Linux/mklinux/mkarchive/dev/lang/index.html

g77-0.5.18.ppc.bin.tar

です。これを、

$ tar xvf g77-0.5.18.ppc.bin.tar

とすると、g77-0.5.18/README.mklinux にインストール方法が書かれてあります。
----------------------

 後はワークステーションで行うのと全く同じ手順で、catsizeでソースのサイズを切
り、lspin n などで実行形式のファイルを作ります。基本的にUNIXの動いているマック
ですから、ワークステーションだと思って扱っていただけば良いと思います。また、デ
ィフォルトでX−window環境もインストールされますので、

xinit あるいは、   startx

としてやれば、x−windowが立ち上がります。


 といったところですが、まずCD−ROM、あるいはftpでMkLinuxを手に
入れていただくことだと思います。また、もし古い雑誌の記事が必要なようでしたら、
ファックス番号を教えていただけばお送りいたします。

 ホームページにも書きましたが、PowerPCは思っていたよりも速いチップで、結構な
計算能力があるようです。私のところでは必要性はあまり無いのですが、学生に計算さ
せるときなど普通の計算には十分ではないかと思っています。


追補: 最近、Turbo Linux for PowerPCというものが発売されています。 インストーラーもあり、LinuxPPCとMklinuxが両方はいったCD-ROMいますので、本格的にマッキントッシュで計算しようと言う方にはお勧めではないかと思います。 私は、アメリカから直接購入しましたが、日本の代理店からも購入可能です。 日本橋や、秋葉原のちょっとした店(日本橋のT-Zoneなど)においていることもあります。

 http://www.cdrom.com

 http://www.pht.co.jp




このページの著作権は 小和田善之 が保有しています。
ご意見、ご要望などは下記のアドレスにメールをください。



DV−Xα Homepageに戻る