問6の答え(初等算数 2005年度)


私の期末試験は どの科目も 大抵 5問構成になっておりまして、 末尾に

問6 (どれもさっぱり分からない人のために)何か面白いことを書いて下さい。

とあります。私としては 黙々と試験の採点だけをしていると 滅入って来るので
何か面白いことが書いてあれば、採点が少し楽しくなるかな、
と思って始めたんですが、毎年、

授業の評価、授業への要望、個人的質問、日々の楽しい話し、 おかしな思い出、ちょっとした数学的発見、算数についての質問等

さまざまなものが寄せられます。

ところが 授業が終ってしまうため、書いてくれた学生に対して 直接 返事、フィードバックを返す場が ありませんでした。
そこで webを使って 「問6の答」を紹介しつつ、
それに対する返答を載せています。

ちなみに 問6の答については 各学生に 掲載の許可不許可を 確認させて頂いています。



ちなみに、問6は ほとんど点数がありません。
何か 書いてくれた場合は 1点か2点。
それくらいの点数しかありません。
また、授業を良く評価してくれても、
悪く評価してくれても 点数には関係ありません。


今回のトップ オブ 問6 はこちら。

問6
僕のじぃちゃんは ねぎとニラの区別を70年間知らなかったらしく、
細く切ったニラをみそ汁に入れているじぃちゃんを、お母さんが初めて見て
注意したところ、じぃちゃんのリアクションは一生に一度見れるか見れないかのものでした。
コメント:
場面を想像して笑ってしまいました。
じぃちゃんよっぽど慌てたんだろうなぁ。笑




次の答え。
問6
5番 理屈がイマイチ分かりません。これなら今までみたいに洞窟に押し潰されそうに
なったり、ゾンビに終われる方がましです。ランプから魔人がでてくるのは「ア○ジン」
か「ハクショ○大魔王」だけでいいですよ…。今までのmodの呪文は言えたのに…。
この解法はいかに…?

面白いことといえば、昨日先生のページに行って 第1、第2の隠しページは見つからないのに
第3の隠しページは発見できました!くまの旅行記 非常に可愛いですね。でも、
その旅行記を作ろうと 先生が旅先でくまをいじっている姿を想像すると、
もっと面白いです。
コメント:
はっきりいってね、過去の試験問題をすべて公開するのは めっちゃ大変なんだよ。
だって みんな過去問は勉強してくる可能性がたかいでしょ。そうすると、
同じような問題をだしたのでは ただのルーチン化、パターン化になってしまって、
それは理解をうながす試験にならないでしょ?

それほど、難しくなく、内容をきちんと理解していれば、スコンと音がなるように解けて、
かつ 面白い、そんな新しいタイプの問題を 毎回作らないといけないのだ。
ぐむむ。でも、自分への挑戦と思って、がんばります。

今回の問5は 最初の数をaとして、
2005a≡1661 (mod 2006)
と式を立てることができれば もうほとんど終りだとおもう。



最近、第3のページは放っておかれてますね。あのページはうちのかみさんのページなのですよ。
んが、昨年 子どもが産まれてから、それどころじゃなくなったようです。
#ちなみに ご想像どおり くまの写真を撮るのは とても大変です。


次の答え。
問6
”人というのは字から分かるように支えあって生きている”とよく言われますが、
字から分かるようにって…よく見てください。”人”。明らかに 長い方が短い方に
もたれかかってますよね。こんな感じを想像できたでしょうか?
(註:支えているイラストがあった)
つまり人間はとてつもなく苦労する人と楽をする人とに分かれるのです。数学という点から
みても「公式」というのがありますが、それを見つけるために先人達は長い時間と労力を
使ったと聞きます。

でも「公式」さえ発見されればアホ面な僕でもその「公式」を使ってすいすい計算できて
しまうのです。素晴らしいですね。というように楽をする人間を支えているのは苦労人で
あるという人間社会の本質を見事に表した字が「人」なんですね。先人達の苦労のおかげで
楽をできている僕達はと〜っても幸せなんですね。ありがとうございます。楽している人は
苦労している人のありがたみをしっかりと理解しておかなければいけませんよ。もし
支えてくれるひとがいなかったら…
(註:支える人がいなくなって 人が倒れるイラストがあった。)

!? … 一人で寂しく寝ることになりますよね。寂しがり屋な僕にとってこんな不幸な
ことはないですよ。寂しがり屋じゃない人にとってもつらいはずです。ねっ!!!
というわけでしょうーもない話を終わります。どうもありがとうございました。

コメント:
うーん、ジョークで書いているのでしょうか?だとしたら いいのですが。

「公式」というものについて もっともっと いろいろ考えてみてほしいです。
そして、なぜ 学校で算数や数学を教えるのか、についても。
算数や数学を教える意味について、あなたは重大なとりちがえを
しているような気がします。

計算できて、答えがでれば いい、と 考えているのでしょうか?
あなたは先生になったら 理由は考えなくてもいいから、計算の仕方はこう、
先生のいうとおりに言われた通りの作業をして、答えをだして まるをもらいなさい、
と教えるのですか?そうではないでしょう?
それでは 猿に芸をしこむのと同じになってしまいます。

私が上に書いたように ワンパターンなテストとならないように、
なるべく新しいタイプの問題を模索している理由もそこにあります。

たしかに、公式や法則を見つけた先人達は多くの労力を払った
とおもいますが、それを強制された人たちはおそらくいません。
なかには 人生をなげうって学問を追求したひとたちもいますが、
おそらく ほとんどのひとたちは自らの好奇心、探求心をとめられなくて
研究したのだと思います。

その研究の甲斐があって、僕達は 自分たちでみつけなくても、
先人達のみつけた法則や定理を その成り立ちもふくめて、
鑑賞することができます。法則や定理は いつだって不思議なのです。
不思議な結果でなければ、当たり前な結果だからです。
ですから、なぜ?という気持ちでその法則や定理を楽しみましょう。






次の答え。
問6
数学の楽しさ、おもしろさというものをこの授業で感じた。
先生がやっているのを見ると おぉ〜すげぇ!と思うのだけど、
自分でやってみたらちんぷんかんぷん。。。
せいいっぱいあがきました。おもしろいこと…考えましたが、いいのがでてこないっス。
コメント:
その場で「あぁ、面白かった」だけでは やはりだめで、
その面白かったと感じた気持ちを学習につなげないとね。
復習がたりなかったかもしれませんね。



次の答え。
問6
私は高校の時は 文系でしたが、自然系に入りました。
浪人しているときに数学を勉強しました。
これからもっと数学の勉強をしていきたいです。
一回生はまだ専門の授業がなかったので これからが楽しみです。
初等算数の授業はとても楽しかったです。
たまに混乱したこともありましたが…。ありがとうございました。
コメント:
こちらこそ どうもありがとう。楽しんでもらえたようで何よりです。
これからもいっしょに勉強していきましょう!


次の答え。
問6
とりあえず、自然系数学コースなので
来年度以降もお世話になるかもしれませんので、
よろしくお願いします。
先生のボソッと言うひとりごと好きです。(笑)

コメント:
こちらこそどうぞよろしく。
えっ、でも、変なひとりごと言ってるかな?汗




次の答え。
問6
(前半略)
もう一つおもしろいうというか不思議なんですが、電卓を
という順に123+369+987+741と足したとき、 逆に
という順に147+789+963+321と足したとき の計が同じになります。なにか理由があるんですか?

コメント:
2002年度の初等算数の問6の答えを見よ。






次の答え。
問6
初等算数という名前に魅かれて この授業をとりました。
しかし、私が想像していた小学校算数の授業とは全然違い、
将来先生になるために、数学の基礎を学ぶというような授業でした。

高校生の時、高校の数学の先生になれたら面白いだろうなと思ったこともありました。
新しく習う数学の内容や 数字の不思議な動き等、大変興味をもつことが出来ますが、
それを自分のものにするのは苦手で…。

今回も授業は聞いていて とっても面白かったです。
その内容を、追求して、このテストが楽々と解けたら
どんなに楽しいかと思います。


コメント:
こちらの方、とても字がきれい、というか 私の好きなタイプの字で羨ましいなぁ。
それはさておき。。

授業の感想どうもありがとう。実際、問題が解けると さらにさらに楽しいですよ。
どの問題も ほんの少しのトリックが仕掛けられています。
とはいえ、「内容を追求する」というほど 深淵な内容ではないです。
もう少し、軽い気持ちで ノートを見返してみてはどうでしょう?



次の答え。
問6
(前半略)
おもしろいことを特に思いつかないので、少し自分の話をします。
私の家族は全員数学好きです。専門的にやっていくほど能力があるというわけでは
ないのですが、中学数学までで難しい問題があると、家族全員で考えて
誰が一番最初にできるかしたり、TV番組等で数学に関係するようなものがあると
全員でくいつきます。(授業の中で、先生が出題されていたような数の不思議とかも
好きだと思います。)よく変わっているとか言われますが、楽しい団らんの場です。
最後になりましたが、後半の授業すごく楽しかったです!!
いろいろありがとうございました。

コメント:
わぁ、いいご家庭ですね!!!
あなたのご家族がもっていらっしゃる数学的なものへの関心や態度が、
まさに、この授業を通して培いたい素養です。
是非あなたも小学校の先生になられたら、こども達にその心を伝えてくださいね。





次の答え。
問6
先生は先週の授業の最後に「来週は試験です。大学生なのだから、体調管理は
自分でして、試験に臨んで下さい」とおっしゃいました。大学に入ってから
そのような注意をきいたことがあまりなかったので、とてもとても印象に残っていました。
が、試験前日、急に頭が痛くなり、鼻もおかしくなり、風邪になってしまいました。
今日はピークでしょうか。友だちは「先生は当てたんだよ」と言って笑われました。
全然おもしろくない話でした。

パソコンで分数を循環小数になおした時の循環する桁数の求め方を見ていて、
やってみるとできるのですが、どうしてそうなるのか分かりませんでした。
教えてください。たとえば 1/19は18桁で循環するとかそういうものです。

コメント:
社会に出たらもう、「風邪ひきました」は言い訳にならないからね。
大学生のうちから、体調管理も自分の責任という態度をすこしずつ身につけていきましょう。
とはいえ、気をつけていても 風邪ひいちゃうこともあるんだけどね。

循環小数の循環節の長さに関する部分は 今回 すこし省略せざるを得ませんでした。
というのも 授業で話した通り 今回は豪雪で 授業が流れたことがあったからね。
あと90分あれば、解説できるのですが、、、その部分もおもしろいんだけどね。残念。

どうしても気になったら研究室までどうぞ。