紙で作る空間グラフ(その2)

過去の表紙140で書いた 紙で作る空間グラフですが、これをほどいている最中に
できあがったのが blog「低次元日記」で 紹介した次の形です。
パッと見、不思議な形にみえます。
これについて考察しているうちに、思いついたのが今回の表紙の形。
上のblogで紹介した形の中心部分をほどくことを考えてみると、次のようになります。
その1 |
その2 |
その3 |
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まず、中心部分を、、 |
裏返すように捻って、、 |
さらに裏返すように捻ると、、 |
原理的には このように 帯の部分にねじれが生じるわけです。
帯のねじれは上部の2本では 左ネジ回り、下部の2本では右ネジまわりに
なっているから、、

このように 右ネジ部分と左ネジ部分が繋がるように設計すれば、
紙でつくれる設計になるというわけ。
これが ちょうど 上のblogで紹介した形の原理になっています。
では、他に 右ネジひねりと左ネジひねりをつなぐような設計を考えよう、
ということで考えたのが次の図。

このようなデザインだったらば原理的には 紙でつくれるはずです。
ということで、作られたのが今回の造形です。
以下は部分的な拡大写真。


紙から切り抜く前は次のような用紙になっています。

pngデータですが、用紙のデータを置いておきます。ここ
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