菱形12面体ORB






過去の表紙104に紹介したORBをみると、 この手法を使っていろんな形が作れそうです。
そこで考えたのが上の写真です。


まず、ORBの形を再考しましょう。 ORBの丸く凹んだ部分が逆に外に出っ張ったら、と考えて、
出っ張った時に出来る頂点を 凹んだ円が接するペアごとに結んだのが下の図です。
すると立方体のような形が浮かび上がってきます。



逆にいえば この立方体から角を凹ませればORBになると考えることができます。
実際、図1の写真の立方体から 図2に示した緑の角の部分を丸く凹ませれば ORBになるというわけです。

図1 図2




実は図1の立方体は あそびをせんとやのページで 2001年の9月に紹介されているフラストレーションキューブと同一で、
図3の6つのパーツを組み合わせたものです。

図3


そこで 立方体ではなく、菱形12面体を基礎とするように設計したのが
最初の写真の立体です。立方体のフラストレーションキューブのパーツは
正方形の周りに正方形の4分の1の三角形を配置した形です(左下)。
そこで、菱形12面体では 右下のようになります。


さらに 凹ませるための折り線を描くと(ちょっと雑な図ですみません) 下の図のようになります。


このパーツを12枚用意して、うまく組むと最初の写真の立体になるというわけ。


切り出して 折り目をつけているところ。



組んでいる途中。やはりこのときが楽しい。


(つづく)
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