generalized p-operator #2: (P(1+3i)正12面体)の双対









上記の画像はP(1+3i)正12面体の双対をとったものです。

  (1+3i)=(1+i)(1-2i)つまり、P(1+3i)=P(1-2i)P(1+i)

であり、

  P(1-2i)は p(propellor)、P(1+i)は join

ですから上記の多面体を Conwayの記法で表すことができ、これは dpjD になります。
(以下 正12面体をD 正20面体をIで表します。)
日本語でいえば p-菱形30面体の双対です。

さらに d(=dual)とp(=propellor)は可換で dj=a(=ambo)なので

  dpjD=pdjD=paD=p(12面20面体)

となります。

何故 この多面体を載せたのかというと、実は過去の表紙35で載せた↓この写真。



よくみると このdpjD=paDの辺上にそって編んだものなんです。

もし ゴムひもではなくて きちんと設計した紙の帯で編めば 双対ではなくて、
P(1+3i)正12面体、つまり下のような pjD(=p-菱形30面体)ができるでしょう。

P(1+3i)正12面体
青い面の回りにプロペラが付いていると思うと(つまり青い面が元の面と思うと) p-菱形30面体として見ることができます。


前回、P(2+3i)は dualの操作と可換だ、と書きましたが、
P(a+bi)の(a+bi)が(1+i)で割りきれるときは 状況が変わってきます。
P(1+i)=join ですが、jd=j なのです。
よって、(a+bi)が (1+i)の倍数(ガウス整数環のなかで(1+i)の生成するイデアルに含まれる) のときは
  P(a+bi)d=P(a+bi)
となります。
もどる。