菱形12面体の星型#2






前回、菱形12面体の星型を編むように作るのを試みましたが、
どうにも あまりうまくいきませんでした。

そこでは 菱形12面体の星型を三角形の面から成る多面体と考え、
それぞれの3角形を3つどもえ状に編むというアイデアでした。
これだと 各面に切れ目があるというか 帯の境界が辺の上以外でも見えてしまうので
全体的に雑然とするうえ、帯の形状が複雑で 作るのが大変。
さらに編むのも難しいと あまりよいアイデアではありませんでした。
もちろん、きちんとつくって、編む順番、編む方法を工夫すれば
きちんと編めるとおもうのですが、製作過程で もっと良い次の製作方法が
浮かんでいたため、今ひとつ 真剣に作っていませんでした。笑


菱形12面体の星型の三角形の面を2つずつペアにして考えると、
24個の折れ曲がった四角形で出来ていると考えることができます。
四角形だけでできているならば、各々の四角形について
辺から対辺へ抜ける帯が2つ重なっていると考えれば
編むモデルが出来上がります。

菱形12面体の星型の面を2つずつペアにする方法で
対称性が高いものは3つ考え付きます。

パターンA パターンB

パターンC

このうちのパターンAはよーく考えてみると
2×2×2の立方体を通常の格子に沿って編んだ形が
ひしゃげたようになっています。
つまり、パターンAは 編み方としては ある意味平凡であり、
つまらないので
ここではパターンBで編んでみることにします。
#パターンAでの編み方がつまらないなんてとんでもない。
#実際にやってみて気付きました。

パターンBでのひとつの帯は、次にオレンジ色で示した部分を
ラインで示したような感じでめぐっています。



ひとつの帯はつぎのような形状になり、帯の数は6本です。



三角形はすべて 「3辺の長さの比が√3、√3、2」です。
青色で示した部分が 星型のひとつの「ツノ」を形作ります。
また 両端にそれぞれ2つの三角形からなる重なり部分をとっています。

なかなか手ごろで 使いやすいドローソフトがみつからなくて、
いつも こういうペーパーモデルを作るときは コンパスと定規で書いていたのですが、
そのため あまり型紙が複雑な形は敬遠していました。
今回の星型を作るにあたって ドローソフトを使うことにしました。
今回使ったのは Dynamic Draw 3というソフト。
フリーソフトにしては 秀逸の出来だと思いますし、
プロジェクトやシステム設計のための概念図等を作るには 抜群の性能を発揮すると
おもうのですが 今回の用途には いまひとつ。。
#私の使い方が下手なだけかもしれませんが。。。
とりあえず 円を描くとき、その円(楕円)に外接する長方形の頂点で指定するのは困ります。
円の中心と、円上の1点で指定できるようにしてあれば 便利なのですが。。

でも 一度書いてしまえば、つぎつぎに印刷してくれるのは ホント便利というか、うれしいですね。
一生懸命 1つ1つ 作図していたのが馬鹿みたい(笑)
出来上がった形状も 結構綺麗で 満足しています。



さて、ここで問題。
パターンAのようにペアにして四角形を編むようにつくるとき、
一つの帯の形はどうなるでしょうか?
よく考えると 意外なことに気付きます。

もどる。