4つ編みメービウスの輪

ときどき 工作をします。それは 数学をモチーフにしたオブジェだったり、
奇術的摩可不思議物体だったりします。なんてことは 研究室に来た事のある
学生だったら みんな知ってるな。(笑)

最近、ずっと考えていたのは、なんとかしてメービウスの輪を
1枚の紙で 糊で貼り合わせることなく、つくれないかなぁ、 ということ。

賢明な読者なら すぐ分かりますが、普通 そんな事は不可能です。
何故なら メービウスの輪は 表と裏の区別がありません。
数学用語では 「向き付け不可能」といいます。
でも 紙には 表と裏があります。だから ひとつながりの 1枚の紙から 糊を使うことなく「普通に」作るのは 無理なんです。

ところで、メービウスの輪は一周すると表と裏が逆になります。
じゃぁ 2周させたらどうでしょう?裏の裏になって もとに戻りますね。
それを 利用して 編むようにすれば1枚の紙で 糊を使うことなく
「メービウスの輪」ができるんじゃないだろうか。。

ということで 苦労の末、作ったのが 以下の作品です。



上のメービウスの帯は 「4つ編み」状態になってます。
実物を手にして よーくラインをたどれば 分かりますが、 一見して、ひとつながりの細い紙の帯でできています。
一本の細い帯がメービウスの輪を4重に 回っているのです。

え?表裏は分かったけど どうやって編むんだ、って?
。。。それは 秘密です。笑

以下に 立体視(平行法)の画像を置いてみました。
いまいち 見にくいのですが。。どうでしょう?


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