渋江 靖弘(教授)


地学担当

専門分野

岩石鉱物鉱床学(熱水・温泉水の性質,鉱物の生成条件に関する研究) 地学教育(地学分野の教育内容に関する研究と観察・記載の手法に関する研究)

大学院・学部で指導する研究内容

 当研究室では大学院修士課程において,岩石記載に力点をおいた野外調査に基づく岩石学的研究と岩石などの地学的題材に関する指導法の研究を指導してきた。
 岩石学的研究を行なう上で,岩石の鑑定方法や観察上のポイントを踏まえることが不可欠である。このために大学院で講議を行うとともに,その内容を体得するための野外における岩石観察に関する指導を行っている。また,岩石の鑑定を行なう上で,鉱物の種類の決定が必要になることも多い。そこで,室内実験として顕微鏡による鉱物の観察と同定の方法を指導している。そして,修士論文作成の過程を通して岩石や鉱物の観察方法の体得を目指している。
 地学的な題材の教材化をすすめるにあたって,当研究室ではまず教材作成者自身の地学的素養の充実を図っている。必要な学術論文の読破など,様々な文献にあたることも行なっている。これらの知識修得の過程と成果に基づいて,地学的素材の教材化を行ったり,情報機器の発達に伴う新しいメディアを利用した教材作成を指導している。この種の研究に取り組む大学院生を募集している。
 なお,修士論文の指導例としては少ないが,河川堆積物の汚染に関する環境調査を指導した経験がある。この調査報告は,後に学術論文としてまとめて「岩石鉱物科学」に掲載した。

 これまでの修士論文の題目の一部を以下に示す。

「西播磨地域の火成岩と火砕岩の研究」
「広島県湯来地域の地質と岩石−特に岩脈類の多様性とその火成岩や堆積岩への貫入について−」
「広島県佐伯郡大野町における大地のつくりと自然観察」
「河川底質土中に含まれる重金属濃度−明石川水系について」

 学部段階では,実験あるいは観察を重視した卒業研究をこれまで指導してきた。内容としては,(1) X線装置を使用して岩石中の鉱物の種類の決定と鉱物の割合の測定,(2) 中国山地に分布する岩石の種類と特徴についての野外研究である。 粉末にした岩石にX線を照射すると,特性X線と呼ばれるX線が発生する。特性X線の反射角とその強度を測定し,この測定結果を純物質に関する結果と比較対比することで鉱物の種類を決定する。また,鉱物を様々な比で混合して,X線強度と混合比の関係から検量線を作成し,検量線を用いて岩石中の鉱物量を計算することを行っている。このような実験を経験することを通して理科における実験の意義を体得できるようにしている。
岩石に関する野外研究の指導では,火成岩などの岩石の岩石学的特徴の解明を目指した野外調査に基づく研究を主として指導している。このような研究を通して,自然観察力の育成を図ることを考えている。

 これまでの卒業論文の題目の一部を以下に示す。

「X線粉末回折法による花崗岩中の鉱物の定量」
「中国山地東部に分布する岩石の特徴」
「兵庫県中央部の火成岩類」




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