Nova Plexus





Geoff Wyvill氏の考えたNova Plexus。
本物のNova Plexusは金属で出来ていて
輪ゴムで留めてあるのではなく、
金属パーツ同士が互いに噛み合ってしっかり安定しているらしい。

Nova Plexusのページは こちら。

なんともすばらしい作品である。ものすごく面白い。
ぜひ作ってみることをお勧めしたい。

#本物のように互いに噛み合う模型をつくるのも止めはしないが、
#かなり精密につくらないと安定しないらしいので、
#輪ゴムで留めて作ることをお勧めする。


上記のNova Plexusのページの内容を和訳しておこう。(誤訳があれば御指摘ください)
http://www.cs.otago.ac.nz/gpxpriv/public_html/Geoff/NovaPlexus.htmlより
引用ここから

Nova Plexus は 私が 1978年にデザインした ステンレス鋼の彫刻である。 パーツは Bradford大学の土木工学技士のMontyに作ってもらった。 まだ 私が自分の旋盤を持っていなかった頃だ。 当初は 限定で500個つくる予定だったのだが、 結局26個しか作らなかった。 もう 売ってないし、増産する予定もない。

このデザインは 1950年代中頃のGeorgian State Dancersによる剣を使った踊りに ヒントを得て考えた。というのも その剣の踊りの締めくくりに 12本の弾性のある剣が互いに噛み合わされ、 一人のダンサーの頭上に持ち上げられるのだ。 その時は 剣が弾性を持っていたとは思わなかったので、 剛体の円柱たちが それ自体で安定するような構造を思考錯誤するのに 何か月ものあいだ時間を費してしまった。

数年後、私はそのような構造は不可能だと証明する方法に気付いた。 そして 正しい円柱の形から最小でどれくらいズレを許容すれば 私の証明が破綻し、そのような彫刻を作れるか、を考え始めた。 当時は 何かにとりつかれたようにこの問題に取り組み、 何百枚ものスケッチをその後5年間描きつづけた。 1975年、ようやく今のデザインに落ち着き、 1976年に初めて木製のプロトタイプを作ってみた。 最後のデザインを可能にした改良点は ロッドの両端に 小さな双曲面の窪みを設けて、ロッドたちが うまい具合に 噛み合うようにしたことだ。

そして1978年に、最初のダンサーの踊りをみてから20年以上たってようやく、 実行に移せるデザインとなった。 私は双曲線を描くプログラムを書き、その曲線を画像にした。 この画像から Montyは削る道具を8ミクロンの正確さで作り、 軟らかめの鋼で最初のロッドセットを作った。 それらは 互いに噛み合って安定したが、 私の計算結果が示すほどガッシリしてはいなかった。 私は鋼の弾性の許容次元を計算しなおし、Montyは再度 作ってくれた。 そして この時の出来は 完璧だったのだ。

引用ここまで
http://www.cs.otago.ac.nz/gpxpriv/public_html/Geoff/NovaPlexus.htmlより

(訳者注:剛体の円柱が互いに自立する構造として 日詰明男氏の 「六勾」があるはず。
ということは 上でいう不可能の証明とは 「12本では不可能」ということだろうか。)