2005年07月の低次元日記


05.07.04


出産 その4


なかなか書くタイミングが無くて、間があいてしまいましたが、
結果からいうとまだ産れていないのです。

6/29,30,31と誘発剤を投与してもらいましたが、おなかの張りは
数分おきにくるものの、出産につながるような陣痛は無し。
かみさん曰く、軽い生理痛くらいの痛さということなので、
苦しみもだえているわけではありませんが、なかなかままなりませんね。

土日は外出許可がもらえたので、気分転換に二人でおいしいものを
食べにいったり、また、歩いた方がいいということなので、
軽くウィンドウショッピングに行ったりしました。

で、今日の月曜日に誘発剤の投与を再開したのですが、
今日も 出産に到るような陣痛は無く、また子宮口の開きもあまり進展して
ないらしいです。
一方、実は双子だということもあって、そろそろ 出した方がいいという
判断が医師の先生から出ました。そういうわけで、いずれにしても、今週中には
帝王切開の手術することに。病院の都合上、(緊急ではない)手術は
火曜日か木曜日ということなのですが、「どういう予定にしたい?」と彼女に
聞くと「木曜日がいい」とのこと。何故?と尋ねたら、
「7月7日だから」
あぁ、なるほどね。


05.07.06


出産 その5


結局、その後 本格的な陣痛は来ず、明日が手術となります。
つまり、明日 産れるんですね。

かみさんは 入院しているので、家で一人、
洗濯をして、お風呂に入って、そして、いま少しお酒を飲んでいます。
そして、子どもが産れるということについて 考えています。

いろんなこと考えてしまって、考えがまとまりませんが、
いずれにしても、明日誕生する二人とは一生の付き合いになるわけです。

人生の折り返し地点というには早すぎると思いますけども、
変曲点なのかな、と思います。



05.07.07


出産 その6


今日が出産の日です。
朝、起きると しっとりとして 重みのあるうすい靄がかかった曇りの朝でした。
また ぼんやりと子どもが産れるという事について考えながら、身支度。

手術は午後で、朝一番に大学で会議の予定があったので とりあえず出勤しました。
会議の内容は まぁ いつも通りのやっかいなものなのですが、
ふと そういえばこの副学長たちや 周りの先生たちも、
年齢からいったら父親なんだなぁ、と そんな事を考えながら 見回してみると、
なんだか会議に出ている先生方が いつもとは違って見えてきて不思議です。

会議が終わり、その後 ゼミの学生の質問に少し受け答えをして、
お昼に病院へ。この頃には 雲が空にまぎれて、すこし日が差していました。

手術が始まるまで、かみさんと少し談笑。
くすくす笑っていた彼女も 手術前になると、すこし緊張していたようでした。

「では 手術室に向かいます。」

最後に、助産士さんに押されて手術室に向かうベッドの上の彼女の鼻をチョンと押す。

「またあとでね」

ふと、窓の外をみると、また 厚い雲が空を覆い始めていました。
3時前に手術室に入ったときには 30分くらいとのことだったのですが、
30分を過ぎても なかなか出てきません。気が付くと、雷鳴が鳴り、
幾筋も雷が光っていました。また、いろんな事を考えました。
雨の音がザーザー聞こえました。

一時間ほどたったころ、外の廊下をパタパタと走る音が聞こえて、ドアが開きました。
「産れましたよ。」
思わず、ふぅと息が漏れます。廊下を少し進んだところにいる二人の我が子は
思った以上に元気でした。再度、ふぅと安堵のため息。

予想通り、男の子と女の子。兄が2900g、妹が2600gでした。
みんなに 私似だと言われましたが、どうでしょ?
妹は妻にとても似ていると思います。気が付くと 雨が上がっていました。


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