2004年11月の低次元日記

04.11.01


名古屋への道


先週、旧友のKから連絡があり、仕事で東京から大阪に来ているとのこと。
時間があったら遊ぼう、ということだったので 金曜の夜に合う約束をしました。
金曜は昼間忙しかったので、仕事が 終わってウキウキで出かけました。
うちのかみさんと3人で イタリア料理店にいき、その後 家に帰って
なんだか 例によって しこたま呑んだ気がしますが、むにゃむにゃ。笑

明くる日、結局昼頃まで 寝ていたKと三田付近をドライブしたりして、夜は鍋をすることに。
Kは 本当は土曜日のこの日 名古屋にいくつもりだったようですが、
なしくずし的に 2泊目突入。笑

んでもって、日曜日は うちのかみさんが1日仕事ということだったので、
Kといっしょに名古屋へ日帰り旅行へいくことにしました。
言われてみると 名古屋は ほとんど行ったことがないです。
いや、確かに通過点としては やたらと通るのですが、
名古屋見物をしたことは ほぼ無いといっていいくらい。

ということで 名古屋でみたものをいくつか紹介しましょう。

#写真はすべて携帯で撮ったものなので見にくいです。ごめん。

名古屋:その1


Kは何だか妙に食い気が出るようになっていて (昔はこんなに大食漢ではなかったと思うんだが)
名古屋では みそかつ と きしめん と 天むす と *** と、、、
もう名古屋の食を喰いつくすぞ!ってな勢い。
麺類の好きな私としては きしめんに興味がありました。

何やら いろいろと 縁があって、
さぬきうどんでは すでに40店以上食べてますし、
沖縄すば も そこまでいかずとも かなりの店数をこなしてます。
もちろん、そばも美味しい店と聞くと行きたくなる傾向にありまして。
どれもこれも、本当においしい!

あれだけ有名な「きしめん」なのだから いままでまともなのを
食べたことはなかったけど もしかしたら 美味しいのかも。。。

今回、寄ったのは 名古屋駅すぐ横のエスカという地下街にある「よしだ」というお店。
ネットでお勧めされていたお店なのです。
地下街のチラシによると、サービスメニューとして
「おかめ+おにぎり一個」というセットがお安いようだが、
「おにぎり」の横に(中身入り)って書いてある。。。
名古屋では そう言うの??



ま、それはともかく きしめんである。
さぬきうどんでは基本的に 水で締めたうどんがすきなので、
類推で 「きしざる」を頼みました。待つことしばし。。

でてきた 「きしざる」を見て 胸が高鳴りましたね。

ドキン!

いままでみたことのある「きしめん」というと、「えーとこれはマット仕上げなのかな?」
っていうくらい艶がなかったような気がしますが、まさにみただけで
そのつるつる感の分かるみごとな艶、色。

。。口にしてみる。。。。うまーーーーー!!

固さやコシではなく、やわらかいのだけどもっちり系。
しかし、うどんと違ってこんなに剛性、弾性を保持するのに不適切な形なのに、
なんだこのモッチリ感は。もう初めて出会った食感でした。
うどんとは 似ているけど また別な世界だと思います。

是非、お試しあれ。私は今後、松本方面へ電車で出かける際は
かならず名古屋で途中下車するような気がします。その価値はあります。

食うのに精一杯で きしめんの写真とってないです。あうあう。

きし麺の店を出ると、お土産用のきしめんが売っていました。
たっぷり2人前と書いてあって(実際 たっぷり2人前ありました)、なんと200円。安い!
速攻で かみさんへのお土産に買いました。


名古屋:その2


えーと、少々時間をさかのぼります。(時系列でかいていないので)
今回は 名古屋での食については 少々調べてきたものの、
食べること以外はなーんも調べずにやってきたので、
さて、どうしようか ということになったのですが、
K曰く、行ってみたいところを思い出したとのこと。
Kは建築関係の人間なので、変わった建築を見るのがすきなのです。
「絶対、見る価値あるって!」という彼に付き合うことにしてそこへ向かいました。
向かった先は 名古屋の中心地にあるバスターミナル。
まぁ、確かに建築物としては一見の価値があるかも。外見はこんな感じ。



なにやら怪しげな建築物でしょ?
近づいてみると地面に大きな楕円状の竪穴が地下1,2階に至るまでぽっかりと口をあけていて、
その上空に写真のように屋根ができているのですが、この屋根がガラスで出来ていて
さらにその屋根の上は池になっている。さらにその池の周囲はガラスでできた遊歩道になっているのです。
いわば、空中にガラスでできた池があるのです。わかるかな。。。

上の写真の建築物の上部に上がってみるとこんな感じ。



歩く場所の床もガラスなのですが、そのガラスは特殊なガラスらしい。
また、その部分は透明ではなく半透明です。歩道の手すりもガラス張り。
池の部分は透明なガラスでできているので 下のように池を覗き込むと下が透けてみえます。



K曰く:「すげーよ。ガラス屋が ウハウハな 建築だよなー。」
確かに。


名古屋:その3


上に書いたバスターミナルを見たあと、K曰く
「このちかくにあるルイヴィトンのショップがまたすごいんだよ」
とのこと。どれどれ。はじめはそのショップについて、彼の言うことがよく分からなかったのですが、
実際に見て驚きました。こ、これはすごい。おもしろーーい!



上がその写真ですが、こればっかりは写真ではうまくお伝えできませんね。
何が面白いって、この建物、外壁全体でモアレ現象が起きるように出来ているのです。
下の写真をみるとモアレが起きているのがわかるでしょうか?



実際に近くでみると 目がチカチカしてきます。
初めてその店の前を通る人はみんな驚くようで、誰もが
「目が変になるぅ」とか話しながら歩いていきます。
近くで写真をとるとこんな感じ。



原理は簡単で、壁面はガラスになっておりそのガラスには格子模様が書いてあります。
またガラスのなか1m弱のところにさらに壁があり、その壁にもおなじ格子模様がかいてあります。
ガラスと壁の間はこの現象を引き起こすことにのみ使われていて、いわばデッドな空間なのですが、
その異様さ、注目度、目を引く度合いは すごいものがあります。



上の写真は店舗の角の写真ですが、原理がみえるでしょうか?
K曰く、銀座のルイヴィトンの店舗はさらにすごいらしい。
うーん、今度行って見ようっと。

※Kの指摘により 「ルイビトン」を「ルイヴィトン」という表記に変えました。(^-^;)

名古屋:その4


さて、夕方に名古屋を後にして、帰路につきました。
食ってきたばかりなのに、かみさんに この「きし麺」のうまさを伝えたくて、
夕飯として、買ってきたお土産のきし麺をさっそく茹でることにしました。
で、パッケージの「おいしいゆで方」を見てびっくり。
曰く、

1)お湯を沸騰させる。
2)麺を入れて3〜4分 強火で茹でる。
3)火を弱めて鍋に蓋をし、7〜8分蒸らす。
4)水で締める。

びっくりです。麺を蒸らすなんて手法は初めてみました。
そもそも きし麺という麺の形状からして、すぐにゆであがりそうなのに、
トータル11分以上もゆでるのです。驚き!

そんなに長時間茹でちゃって のびのびにならないんだろうか?
と内心ヒヤヒヤしながら パッケージどおり作ってみましたが、
とてもおいしく茹で上がりました。あーー、うまかった。
もっと買ってくりゃよかった。



04.11.09


栴檀は


時々見にいく雑文系サイト 筆先三寸 で「栴檀は双葉より芳し」という表現を目にしました。
うーん、知らない言葉。
そのサイトの管理者の方はいろんな言葉、表現に明るい方のようで、
難しい言葉がよくでてくるのだけども、とても勉強になります。
分からない言葉が出たらすぐ調べることにしています。



ミステリー


昔、仲間内向けのメルマガを書いてたことがありました。
ふと、そのときに書いた文章がもう一度読みたくなって、ファイルを探しました。
そのメルマガから抜粋。(読み直してちょっと改訂)

実話を元にしたちょっとしたミステリーです。
ちょっと長めですけど、すぐ読めます。



¶ プロローグ

人の判断は状況によって いくらでも変わり得るものだ。 照りつける太陽と 好天の空を見上げながら、濱中はおもった。 いま、ちょうど授業がおわったところである。 初夏の今、今日は 行楽にでかけるには 絶好の青空で、普通なら心弾む天候だが、 授業をするには この気温は 快適とは言い難く、 じっとりとにじみ出る汗が授業の疲労を加速した。 研究室に 帰りつくなり、冷房をいれる。
研究室の計算機には メッセージが届いていた。

「模倣犯の(上)、読み終った。読みたければ 取りに来てくださいな Nより」



¶ 異次元からのメッセージ

トン、トン。
「あ、どーぞー。」
「やぁ」
Nの研究室にはいるなり、コーヒーの香りがした。 Nは 濱中とほぼ同世代の女性の教官である。 同じ委員会の仕事をしていることもあって、 ときどきこちらの研究室をおとずれることがある。

あらかじめ 本を取りにいくといっておいたので、 コーヒーを用意してくれていたようだ。何か 面倒な議案でもあったっけかな、と おもいつつ、 授業のあとのコーヒーの格別の味を想像して、ソファーに腰かける。

委員会の面倒な話のあと、模倣犯の話になった。

「それがさ、もう 恐いんだって。」

彼女は よく大学に泊がけで仕事をするのだが、 そんなときに、模倣犯を 読むらしい。 真夜中 だれもいない校舎で ひとり寝泊りするだけでも あまり気色のよいものではない。
ふと、携帯電話が鳴った。着信音が違うので、濱中のものではない。 そそくさと Nが電話に出たが、出るなり、

「あれ?まただ」
「どうしたの?」
「それが 変なのよね」

彼女の話を要約すると、こうだ。彼女の携帯電話にときどき 留守電からの転送を知らせる電話が入るらしい。
これ自体はちっとも 不思議なことではない。事実、彼女は 研究室と 自宅と いずれにも 留守電をもち、両方ともに転送設定を しているからである。

「でも、その転送がかかってくるのは 研究室にいるときだから、 研究室の電話からの転送ではないのよ」
「それなら、自宅からなんでしょ?」
「ところがそうでもないのだ」

自宅は 電話番号を通知にしているので 自宅からの転送は 通知で かかってくるはずなのに、その転送は非通知でかかってくる ということなのだ。実際、自宅からの転送は いままで何度もあり、 それらは すべて番号通知のコールであった。

「ということで、その転送電話は 非通知なの」
「電話機がこわれてるんじゃないの? いますぐ 自宅のメッセージを聞いてみなよ」
「よし」

その場で 自宅のメッセージを確認すると 留守電は入っていない。

「うーん、それなら 可能性はひとつだね。だれか知らない人が 転送先の 電話番号をまちがえて登録したんだ。きっと 君の番号と一つ違い とかじゃないのかな。」

案外、大した謎ではないので 濱中はがっかりした。元来、不思議な事、という ものが大好きなのだ。

「んー、あ、そう!まだ 不思議なことがある。」
「どんな?」
「その不思議な転送ね、私の暗証番号でメッセージの内容が聞けた。」


一瞬、ぞっとした。彼女とおなじ暗証番号を使い、 彼女とほぼ同じ携帯電話の番号をもつ、誰かがいる。 ふと、こんな言葉がもれてしまった。

「君がもうひとりいるんじゃないのか?」
「やだ、やめてよ。気色わるい。」

電話という 不必要に複雑化した配線のなかで、もうひとりの自分と 偶然にもつながってしまう。なんとミステリーなのだろう。

「あ、そうだ。それで その不思議な転送の メッセージの内容が聞けたんでしょ」
「うん」
「どんなメッセージだった?」

そのメッセージは 彼女にも覚えのない見知らぬ人間によるメッセージだったの だそうだ。

¶ エピローグ

夕刻、車を走らせながら、濱中は 考えた。 自分の暗証番号でメッセージが 聞けたということは 自分の電話機だ。
ところが、研究室ではありえない。現に研究室にいたのだから。
また、自宅でもありえない。実際、今日 転送があった直後、自宅に電話して 留守電を確認してもらったが、留守電ははいっていなかったのだ。
見知らぬ人間による、見知らぬメッセージ。 それが 彼女の携帯にとどき、彼女の暗証番号で解除可能。。

自宅につくなり、妻に この話をした。妻は 私以上にミステリーが好きなのだ。

「…というわけなのだよ。ドッペルゲンガーを思い出さないか。」

彼女は 時間差をおかず 即答した。

「電話あげなかった?」
「は?」

はずかしいことに 私は一瞬何の事か わからなかった。

「だから、N先生が 古い電話機を だれかに あげたんじゃないの? そのときに、転送設定を リセットせずに そのまま だれかが 使ってるんじゃないの?」

一瞬、声が出なかった。たしかに 合理的な、そして 唯一の合理的な解答だ。

「じゃ、餃子焼くね。鞄 片付けて。」

人は 見たいものを 見ると言う。砂漠では オアシスの蜃気楼を。 謎を望む者は 謎を。


04.11.12


新車


実は 明日、新しい車の納車の日なのである。いやー、もー、すごい楽しみなのでして、
毎晩 カタログみては ワクワクしていたのですが、先週末は 納車の夢を見ました。(爆)

そのときの夢では ナンバーは 58-88でした。

で、昨日、ようやく車検を通してナンバーが決まったようで、
新車のナンバーを電話で聞きました。

「えーと、あたらしいナンバーはですね、、 5、、」

えっ、まさか!




はい、そのとおり。合っていたのは 最初の一桁だけでしたとさ。笑



04.11.18


沖縄


今日の夕方発で、今晩から沖縄へ出張で、明日が 私の研究発表です。
ま、それはさておき(ぉぃぉぃ)、沖縄といえば 沖縄そば。
沖縄へ出かけるときは 毎日 かならず1食は沖縄そばを食べることにしています。
今回は 会場からほど近い「だるまそば」を狙おう。


04.11.19


ホモトピー論シンポジウム


(日記の内容は11/22に書いてます)
沖縄は那覇市の「とまりん」の近くの会場で行なわれたホモトピー論シンポジウムへ
参加してきました。この日は 私の発表もあったのですけども、まぁ 問題なく
発表も終了して、ほっと一息です。

一息ついて 講演の合間に遊びでつくったもの。


この日の講演が全て終わったあと、M先生が
「おもろいもんがあったでー」といいつつ、以下のようなチラシを見せてくれました。


あはははは。

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