2003年09月の低次元日記

03.09.25

無限に小さい



昨日の夕刻から このサーバーのシステム入れ替え作業を行っていたら
そのまま 徹夜になってしまい、そのまま夕刻まで、
考えてみると 連続24時間モニターを見つづけていました。
途中、飯も食わず 寝ることもなし。
ずいぶん、集中してたんだなぁと思います。
ま、その話は いずれ「いんすとーる日記」の方に書くとして。

先日、家内がガスコンロの上の大きめの換気扇の内側に張る
薄手の綿状のフィルターを買ってきました。マグネットが
附属していて、マグネットで 留めるわけですが、
毎回 フィルターを買うたびに マグネットが附属しているらしく、
マグネットが余り気味で 困っている様子。
あまったマグネットを もらい受け 酒を呑みつつ 手慰みに遊んでいました。

マグネットというのは この互いにくっつく性質よりも
互いに離れようとする斥力の方が 手に妙な力が入って面白く感じます。

高校でならいますが、電気も反対の符号の電荷は引き合い、
同符号の電荷は離れようとしますね。
その力の大きさは電荷の大きさの積に比例し、距離の二乗に反比例するはず。
まぁ 磁石だって原理上は同じなんだけど 磁石の場合はNだけとか Sだけとかの
存在が 許されないから若干面倒か。

面倒だから ここでは電荷で考えてみる。
何を考えてみるのかというと、距離の二乗に反比例するなら
距離が0に近づくとき 反発力は無限大ではないか。
となると、プラスの電荷を帯びた2つの物体は絶対にくっつくことがないのか?

そんなことはないだろう。

1つの理由は 電荷に大きさがあるから 2つの荷電物体を近づけたとき、
それぞれの荷電物体内で 互いに離れたほうに電荷が寄るんじゃないだろうか

2つ目の理由も 同じことだけど、たとえば その2つの荷電物体が
球体だとしたとき、それらの引き起こす電場は 球体の中心に
電荷が集中したときと おなじじゃなかったっけ?
とすれば 球体がくっついたとしても、電場をみれば
点電荷が 半径の和だけ 離れてるのと同じじゃないか。

いずれも荷電物体に大きさがあるから、くっつくの意味がちょっと
ずれちゃうってことだ。大きさがあるものは 表面がぶつかっちゃうので
同じ位置には来れないってことだな。

でも そういえば電子ってのは 確か大きさがないんだっけ?
ということは 電子同士は 文字通りいくらでも近い位置になれる、
つまり いくらでも強い反発力を生み出すことができるのだなぁ、と。


はて、そういえば 大きさが無い粒子(レプトンだっけ?)で
反対の電荷を持つものもあったはず。
まてよ、ということは くっつきはじめたら いくらでもくっついちゃうではないか。
大きさが無いんだから、最後には 同じ位置、つまり距離が0.
そのとき くっつく力は無限大。どうなっちゃうのだ??
と 考えてみると これが粒子と反粒子の消滅か?と思った次第。

と そこまで考える間 手でマグネットを弄んでいた。
私としては このマグネットは 十分何か役に立った気がしたので
「これ返す」と いったら 家内に「なにそれ!」といわれたのでした。笑



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