2002年2月の低次元日記

02.02.04

小学1年生だったか、2年生だったか。私が子どものときの話しである。
授業で 引き算をならった。そして 先生が

小さな数字から大きな数字を引くことができない、

ということを説明しようとしていたのだったと思う。
3ひく5は できると思いますか?という先生の問いに

できると言い張った子どもが二人

いた。
ひとりは 私である。

べつに、なにか 理由があったわけではないのだが、
3−5を2と定義すれば それはそれで 自然なんじゃないかなぁ、
という気持ちがあったことは覚えている。
#もちろん、その当時は 定義なんて言葉は しらない。

しかし、なにせ二人しか 出来るという意見に賛成していないわけで、
なんとも心もとなかった。

が、私ともうひとりの子どもは こういった。

「マイナスの数字があります。」

と。
彼の名前を 星君という。もう、それはよく覚えている。

最近は ファミコンのゲームソフトのなかに出てくる ポイント(点数)の概念から
マイナスという概念を自然に理解する子どもが多いと聞く。
が、当時は ファミコンなんてものは まだ無かったのだ。
私だって マイナスなんてよく分かってなかったが、とにかく、
星君の言い放った「マイナス」という言葉が こうガーーーンと頭を
なぐられたように 記憶に残っている。

02.02.06

最近、なんだか とても忙しい。
修論審査や、期末試験および追試、とその採点、 各地のシンポジウムへの出張や、 年度末で最後の予算執行、 計算機室の管理、新規購入デバイスの設定。
とにかく 忙しいのだ。ここ数週間は ゆっくり研究のことを考える暇もない。

と、ぼやいていたら 昨晩、家内が曰く:
「ここ数日、次の日の晩ご飯を 前日のうちに仕込んでおくことが
多くて、そうすると なんだか すごく気分がいいのだけど、
よく考えると 毎日、次の日の晩ご飯の仕込みをしてたら
結局 一日にやることは 変わらないわけで、なんだか 不思議。」

おもしろいことを いうやつである。(笑)

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